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東日本大震災から丁度1年が過ぎました。 フランス各地でも規模は様々ですがチャリティーイベントが あちらこちらでこの週末に繰り広げられます。 微少でも復興に役立てられることを願うばかりです。 テレビでも連日ドキュメンタリー番組を放映し、あらためて地震や津波の恐怖を感じながら視聴いたしました。 フランスにいるからあまり関係なかったかといえばそうでもなく、その後は反原発が勢いを増し、身近なところでは日本の食料品が手に入りにくくなったりいたしました。 子供たちは学校から心の動揺を心配されたり、私自身も普段はあいさつ程度のご近所さんや知り合いからも日本の家族の心配まで頂戴し、世の中の懐の深さに戸惑い・・・・? 私は周囲の人の母国で起こった災難に気遣ってあげられるのか?と 自身の慈悲の欠落に軽い焦りを感じました。こんな多国籍化した世界で暮らしているのだからグローバル化したおばちゃんになって人類愛を意識した日常を過ごさねば!と改めて一年を振り返ってみました。(笑) |
savoir-faire@paris(LES ABAT-JOUR-soi-même) 今回は≪アバジュールってどんなもの?≫をご紹介いたします。 日本ではランプシェードといえばご存じですね。 欧米では間接照明を利用する日常文化が根付いているので家のあちこちにランプが置いてあります。 ランプの傘の張替は椅子の生地の張替やカーテンを取り替えるのと同様に家庭内での仕事として楽しまれています。 残念ながら、今は既製品が簡単に手に入るので昔ほど手をかける方も少なくなってきたのが現実でしょうか? (2つの技法) 大きく分けると2つの技法で楽しむことができます。 ★contrecolles (rigide) pholyphane(シール状になっている耐熱シート)をカルトナージュや額装に利用するをモチーフぺーパー、または生地を張り込んでさまざまなフォームに合わせて作成していきます。カルトナージュに利用している定規やコンパスなどを利用できます。 学ぶ要素としては基本型10型ほどを習得すると多様な型へのアレンジが可能となります。 |
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*polyphane(耐熱シート) シール状になったプラスチック素材で生地や紙のダメージをサポートしていく役目があります。主に内側には白、パール、透明、ゴールド、シルバーなどがポピュラーな素材として使用されます。カルトン同様に厚さも25/100、30/100,40/100を中心に型によって使い分けていきます。 ★couture こちらはお好みの生地を針と糸だけで作成していきます。いわゆる洋裁に域の作業となります。一点物の手の込んだものはhaute coutureといっても過言ではありません。 生地の素材、質感で動きを利用してフォームに個性豊かに縫い合わせて作成していきます。 |
*carcassse(骨組み、型、シェードベース) 2つの技法どちらにも必要なベースとなります。 ランプの脚やシャンデリヤなどの釣り型などのサイズや形、柄に合わせて型を選んでいきます。 ★ma petite proposition 日本にもかつては行燈という間接照明が生活の大切な役目を果していた時代があったように、ほんのりと柔らかな灯りの文化を受け継いでモダンに小さなテーブルランプとして食卓に置いてみたりしてはいかがでしょうか? インテリアファブリックとコーディネートしたり、季節で型や色柄を洋服を着替えるように変えて灯りを楽しみませんか?省エネやエコロジーにも繋がってくること間違いなしです! |
par ATELIER LISBONNE |