CartonnageArtはカルトナージュを中心としたクラフト材料のオンラインショップ

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糊へ求めることは?

・強い粘着力
・伸びが良いこと
・匂いがないこと
・糊染みが出にくいこと
・時間の経過で変色しないこと

他にもあれこれ求めるところはございますが、 今日は私が10年愛用している
ヴェルサイユのPOLおじさんのお店、 LA THEIERE DE BOISのcolle blanche(カルトナージュ・額装用白糊)の
個人的分析?好み・使い勝手をサクッと語ってみます。

お店にはカルトナージュ・額装用糊だけで4種類。
蓋の色別で用途が分かれており、糊の成分内容も異なっております。

≪蓋の色≫黄、茶、緑、青

●黄色の蓋 SIMILCOL
粘着力が強く、革、スキバテックス等に効果があります。
紙や生地に利用するにはちょっともったりと重たいので テクニックが必要です。
粘着力が強いということは素晴らしいのですが・・・・・ホントにビクともしないので
大きな面積を張り込み時は気合要!!

●茶色の蓋 MAGICOL POL
おじさん絶賛の糊。 おじさんは必ず新製品が出ると使ってみろ!とお試しに頂くので
使ってみたところ、非常にリキッド…。 アトリエの皆さんにも使っていただいたところ・・・
「糊替わりましたね?!」というくらい過敏な反応はあったのですがちょっとリキッド過ぎて〜と。
でも、POLおじさんご推奨なので使い慣れたら心地よくなるのかも?

●緑色の蓋 COLVINYL
非常に模範的な私のアトリエ愛用の糊です。 適度にリキッドで伸びもよく、粘着力も申し分なし。
初心者でも扱いやすく、この糊からカルトナージュや 額装を始めてみることをお勧めいたします。

●青色の蓋 EASYCOLE
緑色の蓋の糊に少し保湿成分をプラスした糊なので乾燥に少し時間をかけることができ、
面積の広いところへ使用する際はとっても有効です。 冬の乾燥している季節にもってこいですね。
ただし、緑色の蓋よりペースト状なので糊染みなど できないようによく伸ばして使用します。

一般的に糊は空気に触れていくと時間の経過とともに ペースト状に固くなっていきます。
たまに「水を加えていいのか?」と質問をいただくのですが 答えはNO!です。
瞬間的にはペースト⇒リキッド状態は改善されますが 大事な糊の粘着力が半減します。

日本では、できれば液状糊(例えばアラビックヤマト糊のような・・・)を混ぜたほうが無難だと思います。
そして冷暗所で密封性の高い容器で保管することをお勧めいたします。

・・・・と糊のお話をさせていただいたのは私が愛用しているLA THEIERE DE BOISの
一番ベイシックなCOLVINYL(緑色の蓋) を早ければ6月後半からCARTONNAGE ARTのサイトで
ドォ〜んとお取扱いされることになりました。 どうしても気になっていた蓋の形状を何とか漏れのリスクが少ないものに 変えて頂くように交渉し、CARTONNAGE ARTのために POLおじさんが快く改善に力を貸してくださいました。 是非、お試しください!

私事ではありますが、7月、8月と日本での講習会にお伺いいたします。
その際も糊をお試ししていただくことができます!

par ATELIER LISBONNE
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